ただの読書ログ(ヨシ・ノリハラ)

ヨシノリハラがひたすら読んだ本をアップしているだけの日記です。

後悔したくなければ「医者のいいなり」はやめなさい Kindle版 名郷直樹 (著)

いわゆる「医療否定」本をけっこう読みますが、その中では異色の面白さだったと思います。どうしても、感情的な恨み・つらみが書かれることが多い「医療否定」本とは違い「エビデンスがあるかないか」だけを淡々と記述していくというスタイルが、逆に訴えます。突き詰めていくと、断定的なことは何も言えなくなるというのが分かります。

「まっとうな意見の大部分は「Aかもしれないし、Bかもしれない、あるいはCの可能性も」 というようなことではないか、EBMを20年間実践する中で私自身が明確につかんだことの一つです。 今もって、高血圧を診断すべきなのかどうか、治療すべきなのかどうか、私にはよくわかりません。」

結論は「読者の皆さんが本書を読み、それぞれ考えたうえで、検査や治療を受ける、検査や治療を受けないとなれば、その「どちらでもOK」ということです。 医療を受けようが受けまいが、そんなことはどうでもいいのです。」と結ばれています。実にクールです。徹底的にエビデンスを追求して、医療を否定するという選択があっても良いことが分かりますね。

最近の中ではかなりおススメの一冊です。

書籍内容

最先端の医学研究に詳しい名郷医師が、20年余にわたるEBM(根拠に基づいた医療)の実践の中でわかったこと。それは医療のかなりの部分がエビデンスが明確でないままに行われているという驚きの実態である。
すでに研究で明らかになっている「効果が疑わしい」あるいは「すべきではない」という治療が、いまも医療の現場にまかり通っているのはなぜなのか。
かつては常識でもいまや非常識と化し、意味がないばかりか、逆に病状を悪化させる可能性すらある医療のリスクを丁寧に説明。
新しい時代の治療のあり方を解説する。

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