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ただの読書ログ(ヨシ・ノリハラ)

ヨシノリハラがひたすら読んだ本をアップしているだけの日記です。

読書の腕前(光文社新書)岡崎武志

読書術


読書の腕前 (光文社新書)

寝床で読む、喫茶店で読む、電車で読む、バスで読む、食事中に読む、トイレで読む、風呂で読む、目が覚めている間ずっと読む……。“空気のように本を吸う男”の書いた体験的読書論。

ばっちりです。良い本でした。Amazonで見かけてすぐにKindleでダウンロード。チラッと前書きやつまみ読みするつもりでしたが、一気に読んでしまいました。ほんとに読みたい本というのは、こんな感じで一気に読んじゃうもの。

「本の本」を読むという「至福」

読書術、読書論はどうしても手に取ってしまう大好物の類です。分かり合える感覚がたまりません。

「本をたくさん読めば、自然に「本の本」が集まってくる。ときに、本それ自体を読むより、本について書かれた本のほうがおもしろいくらいだ。そこで紹介された本がまた読みたくなり、あるいは著者が本を読む姿や仕種を追うことで、読書欲が刺激される。これは読書の永久運動だ。」

私も、「本の本」、本の読み方や、自分にとっての本について論じた書を何冊も何冊も読んでいます。楽しくてたまらないのです。何がそんなに楽しいのかわかりませんが、ああ本を読むって「美しい」と思うんです。もうこれだけでいいなって。見た感じは、かなり「むさくるしい」ようですが(ソファに寝っ転がって、タブレット読書が最近のスタイルです)。著者は「本だけ読んで死にたい人生」だそうです。よくわかります(笑)

共感するコメントの数々。

「読書の習慣が身体になじんでくると、いくらでもどこからでも読みたい本が向こうのほうから飛び込んでくる。」

「結局私の場合、どんなささいなことも、すぐ本に直結する。目の前で見たこと、知ったことが読むべき本を指示し、ああ今日もまた読むべき本が増えてしまったという毎日である。本はいつでもどこからでも、むくむくと立ち上がって、今日も読め、明日も読め、と急き立ててくる。」

「鏡をいくら凝視していても、「自分」なんて見えてきやしない。「自分」を見つめる手がかりは、読書こそにある。真剣にそう思う」

書評ライターもする著者の推してくれる本の紹介はどれも本への食欲を刺激するものでしたが、同時に感じたのは、私はほとんど文学的な読書はしてこなかったなというもの。気が付くと実用書ばっかり読んでいます。昔は小説とか狂ったように読んでいましたが、今は小説は年に1本も2本も読みません。本の選び方に関しては、岡崎氏よりも、どちらかといえば、伊吹氏の読み方に共感したのを思い出しました。

この本も超面白かったです。おすすめ。(仕事の仕方がガラリと変わる読書術 知の法則シリーズ (学研M文庫) by 伊吹 卓 - ただの読書ログ(ヨシ・ノリハラ)

何かひとつ、階段を上り、クリアしていく、その隣にはいつも読書があったな~と感じています。著者が言うように読書の「毒」の側面もよく理解しつつ・・なのですが。これからも本と付き合い続けていく人生でありたいです。

「本には「良いこと」ばかりが書いてあるわけではない。毒が含まれているものだ。毒というのは、つまり人間や社会のネガティブな部分だと考えていい。古今東西の文学作品を繙けば、そのことはすぐわかる。知らないままなら穏やかに人生を送ることができたのに、知ってしまったがために眉間のしわが増えてしまった、なんてことは十分ありうる。本を読みすぎたばかりに、哲学的な悩みを抱えることになり、挙句に自ら命を絶つ人は昔からひきも切らない。あまり脅かすのも何だが、ものごとを突き詰めて深く考えるようになると、この世の中はあまり生きやすいところではなくなる。本を読むことで、不可避的にそんなことにも気づいてしまう。私は早くから読書により、そのことを学んだ気がする。」

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