ただの読書ログ

ひたすら読んだ本をアップしているだけの日記です。

不安オタク: 〜強迫性障害の妻とザツな家族の笑える日々〜 Kindle版 穂藤 十紀子 (著)


不安オタク:
〜強迫性障害の妻とザツな家族の笑える日々〜

自らを不安オタクと描写しますが、その表現が、この行動を説明する本質的な要素に思えます。そう考えると著者は自分のことを内省しつくし、よく理解していると見ました。

わたしは常に何かを心配しています。いつも不安です。むしろ、不安じゃないと落ち着きません(笑) ひとつ心配事があると、ずっとその事が頭から離れません。何かの拍子にその心配事がなくなったとしてもまた新しい心配事がでてきます。 新しい心配事がなくなってしまった時は、何か心配することはなかったかと心配事を探してしまいます。 そして、心配事がみつかると、また安心して不安になれるのです(笑)

著者の日記の中では認知心理療法にも興味を示している様子がうかがえます。自分の心に積極的に切り込み、このように「書く」ことで一歩ずつ、自分のコントロールを取り戻すことができるのでしょう。奥底では、人は自分にとってのメリットのある行動を選択しています。脅迫性行動より、呪文を唱えるより、もっとメリットを感じられる「選択」を自ら選べた時に、この行動は終わると思います。

客観的に自分の行動を観察し、修正できるようになった時に、人は嵐に単に翻弄される船ではなくなります。もちろん嵐は避けられないけれども、嵐の日は船を出さないことを選択できますし、錨を下ろしてじっと待つこともできます。

特に解決策も、治るも、示していない「単なる」日記ではありますが、その中に、強迫性障害を受容しつつ、上手に生きていくためのヒントがあるように感じました。

書籍内容

まさか私が精神病!?20年以上に渡る不思議な行動は強迫性障害だった!?潔癖性がひどくなり、何度も手を洗わないと気が済まない。ガスの元栓や玄関の鍵が閉まっているか繰り返し確認。4や9などの不吉な数字を徹底的に避ける。意味不明な呪文を唱え、儀式を繰り返す。思わず笑ってしまうような行動なのに、わかっちゃいるけどやめられない!そんな強迫性障害の主婦の爆笑日記です。