ただの読書ログ

ひたすら読んだ本をアップしているだけの日記です。

緩和ケアという物語 正しい説明という暴力 岸本寛史

EBMに対して、ナラティブなアプローチ。患者一人一人の「物語」に注目する緩和ケアの実例です。著者は臨床心理にも親しんでおり、患者の「夢」についての話なども多くありました。個々の事例が多く、色々考えながら読み進めることができました。

その一方で、ナラティブの意味が腑に落ちず、また、正しい説明という暴力、この言葉がどこにかかっているのか、最後まで分からない感じでした。もともと医療者向けの本ですから、私が読むには敷居が高いのかもしれません。

読後感は、何かよくわからなかった、というものでした。


緩和ケアという物語

患者の個々の価値観や状況、医療の文脈を無視して、緩和ケアの「正しい理解」を促すことは、時として倫理的暴力となることもある。ナラティブ・アプローチは患者の個別の物語に固有の価値を見出し、患者を語り手として尊重し、複数のナラティブの共存を認める。患者が抱くストーリーを医療の中心に置いた時に見えてくる世界を、著者が経験した具体的な事例とともに描き出す。医療者だけではなく、がん医療に関心のある全ての方へ。