男性にはなかなかキツイ一冊です。
男性の逃避
「なぜ、終活女性が主役の取り組みになるのか。それは、男性よりも寿命が長いということもあり、女性のほうがしっかりと自分の最期を見据えているということだろう。子どもや親戚がいなければ、看取ってくれる人もいない。いや、今の時代、子どもでも頼りにできない。だからこそいざというときに「頼りになる人」を見つける。それが終活の本質なのかもしれない。」
特に吉永氏のコメントはキツイ(参考:男女の違いとは?葬儀・相続の準備に関心を持つ妻、無関心な夫。)、女性が終活にハマっているわけではなく、女性は現実をしっかり見ていて、男性は逃避しているのだと断じています。まあ、そうかもしれないと思えました。男性は早く亡くなっちゃうし、看取ってもらうことを考えても、自分が看取るとか、最後の片づけを考えてもいないのかもしれませんね。そう考えると、男性って・・・。
【目次】
終活セミナーに参加するのは女性ばかり
散骨ツアー、生前契約も女性が主役
「夫の墓には入りたくない」妻の本音
“無関心夫”でいることの悲劇
[インタビュー]
男性の知らない女性の心理「あなたの妻の頭の中」
吉永みち子(ノンフィクション作家)/
三木哲男(『婦人公論』前編集長)
[終活の社会論]
「おひとり様」時代の到来「死の社会化」を考える
星野 哲(立教大学社会デザイン研究所研究員)
終活のゴールは人間関係の再構築
小谷みどり(第一生命経済研究所主任研究員)