ただの読書ログ

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「ほめる生き方」 マガジンハウス 西村 貴好 (著)

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ほめる生き方

この本を買った理由

いやぁ~いい本に出合ってしまいました。高評価のレビュー通りの一冊です。最近、ある程度の人数を管理することが多くなり、マネジメントも多少考えるようになっていますが、そこで外せないのは、やはり「ほめ方」かな?と思い手に取りました。

目次

第1章 「ほめて」成長した!「ほめられて」変わった!(「ほめられて」変わった私の体験/「ほめられて」美容師の道へ ほか)/第2章 あなたの「ほめ達!」度をチェック(「ほめる」を漢字で書けますか?/「ほめる」の定義について ほか)/第3章 あなたも「ほめ達!」になれる(「ほめられたい」人が多いから活きる「ほめ達!」/あなたを一気に「ほめ達!」にする「3S+1」 ほか)/第4章 「ほめ達!」になると得られるもの(ほめることで生まれる8つの奇跡/ほめると、相手が成長する ほか)/第5章 「ほめ達!」として生きる(「ほめ達!」は違いを活用する/人間には「利き脳」がある ほか)

ほめ言葉テンプレート

どんな人でも「ほめ達!」にしてしまう、魔法のフレーズがあります。  それが、「ほめ達! 3S+1」(ほめ達! スリーエス・プラスワン)です。  ①「すごい!」  ②「さすが!」  ③「素晴らしい!」  まずは「3S」ですが、この3つの言葉を、口癖のようにして反射的に使えるように心がけるのです。これが「ほめ達! 3S」です(「+1」については後述)。それだけであなたの「ほめ達!」指数が一気に達人レベルまで上がります。 「まず、ほめよ! あとはそれから考えよ!」  この精神が大切です。  ものは試し、「すごい!」「さすが!」「素晴らしい!」を口に出してみてください。


言ったあとで不思議なくらい、ほめる理由が見つかるものです。 「ほめ達! 3S」は、それぞれ単体で使ってもいいのですが、「ほめ達! 3Sフォーメーション」として3つの言葉をセットで使うと、相乗効果が生まれ、簡単にレベルの高いほめ方を身につけることができます。  このフォーメーションの優れている点は、最初に「すごい!」とさえ言ってしまえば、どんな人でも、自然な流れでよどみなく、驚くほど相手が喜ぶほめ方ができるところです。

印象的なコメント

事例が多く読みやすいです。私も経営をしていましたので、ビジネス事例が分かりやすかったです。

結局、人が伸びるのは褒め言葉をかけられたとき

 そのお母さんによると、「うちの子は、他のものは散らかしてばかりなのに、なぜか靴だけは揃えるんです。それは以前、外出先でちゃんと靴を揃えたときに『靴を揃えて、えらいね』と、ほめられた経験があったからだったんですね」とのことでした。  このように、子どもは一度でもできたことをほめられることによって、その行動を繰り返し取るようになるのです。  そこに留意して、上手なほめ方をしていただきたいと思います。

ひとつのほめ言葉によって、良い点を強化できる。これは、芽を出した植物に水をやるかの如くですね。目ざとくなければなりません。ほめ方に関しては興味深い指摘があります。

ただし子どもをほめるときには、注意点もあります。それは、その子の才能や能力をほめるのではなく、努力をほめてあげること。

才能をほめると人はおごり高ぶってしまうことがありますし、いったん挫折すると「才能がなかった」とふててしまいます。それよりも、どこを努力したのか?というのをほめるのが正しいのだとか。なるほど、学びますね。どうしても、「君すごいよ!生まれつきだね」とか、そういう言葉になってしまいがちです。これ注意です。

ほめ言葉は徐々に効きます。

じつは、ほめた効果がすぐに表れることは、きわめてまれです。  もちろん、うまくほめてあげれば、すぐに相手の表情がフッと明るくなることもあります。しかし、ほとんどの場合は、漢方薬のように相手の中に徐々に深く浸透していって、ある日突然、効き目が表れます。


私の経験に照らしてみても、「ほめ達!」として心すべきは、相手の可能性を信じて「私だけが知っていて、私だけが信じているこの人の価値を、ずっと伝え続ける」ことです。  すると、ある日突然、「あの言葉をかけていただいたときは、恥ずかしくて言葉や態度には出せませんでした。けれども、つらくても何とかこの仕事で私が頑張ってこられたのは、じつはあのときの言葉があったからこそなんです」といった言葉が返ってくることがあります。

本気で、ほめ続ける人だけが味わえる境地ですね。これは奥深いものを感じました。

ほめトレーニングは飲食店で

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外食するときは、「ほめ達!」のすごくいいトレーニングになります。  飲食店で働いている人は、お客様に喜んでもらうのが商売ですから、ほめる材料を自ら提供してくれている場合が多い。打ちやすい絶好球が来るバッティングセンターみたいなものです。そこで打つ練習をするのです。  笑顔で接客することが基本ですから、「いやあ、いい笑顔ですよね」とほめると、相手も気分がよくなる。 「おすすめは何ですか?」と聞いて、それが本当に美味しかったら「美味しかった!」

相手はすごく喜びます。その、喜んでいるという反応を自分が見ることで、「ほめると効果があるんだな」と実感できる。そして自分の「ほめ力」もどんどん強化されていく。こういうやり方でいいんだという感覚が得られるのです。


このように、飲食店に行くだけで人生が豊かになって、「ほめ達!」のトレーニングになる。飲食店の店員さんをほめて、嫌な顔をされることはまずありませんから、いい練習になるわけです。ですから、飲食店では必ず「ほめる」ことをルール化しておくことが重要です。

これ、面白いです。飲食店のサービスがバッティングセンターのようなものだとはうまいこと言いますね、笑。確かに、そういう場でほめるトレーニングを積むのはいいですね。そういう中で、ほめ達とも呼べるような、すごい店員さんを見て学べるかもしれません。またはやる気のない店員さんが、ほめ言葉でちょっとでもやる気を出すようになるかもしれません。

先日、コープに行ったら、お客様の声がひどくて。レジや品出しや、店員を名指しで攻撃する、批判する内容のメモが何個も貼ってありました。こういうのって、働く人のテンションを下げるだろうなって。なんでたかだか数百円の時給で、こんなことを言われなきゃならないんだって。そう思うだろうなと感じました。

仕事に人がやる気を燃やすのは、お金をもらえるからじゃありません。ほんとに心地よい接客してほしいと思うなら、まずは、こちらが、抜群に心地よい顧客になることかもしれませんね。結局は人間関係です。

小さな事実をほめる

「できるだけ小さな事実をほめる」です。  事実は、それがどれほど小さなものであっても、相手はそれを否定することはできません。  例えば、接客中にお茶を出してくれたスタッフに対して、 「あのタイミングでお茶を出してくれて助かったよ、ありがとう。おかげで商談がスムーズに進んだよ」  のひと言。これは、かなりよいほめ言葉です。  スタッフがお茶を出したという事実は、誰にも否定できません。そして、この小さな事実が引き起こしたプラスの効果や結果を伝えれば、相手の心に響きます

これは実践的です。何しろ、ほめるところが無いと感じるような人はいるものです。しかし、「事実」行った事柄、行ってきた事柄、これは、ほめる対象になります。事実+それがもたらしたプラスの影響。この組み合わせはグッときますね。早速使っていきたいと思います。

まとめ

昔、ワクワク系マーケティングの小阪氏から学んでいたことがあります。

そのとき、読んでいた、仕事ごころにスイッチを!と似た、さわやかな読後感を得ました。批判型、ノルマ型ではなく、ひとりひとりを尊重する職場や家庭が、どれほど生産的になるのか?改めて感じさせられます。私は小さな店舗を経営していたときにまさにこれを実践し、職場でも、お客様の声も、どんどん、温かいものが集まるようになったことを覚えています。

「仕事ごころ」にスイッチを!―リーダーが忘れてはならない人間心理の3大原則&実践術

結局のところ、原理原則は変わらず、正しいことは正しいのだと思います。あとはそれを実行する力ですね。ほめると、つけあがるんじゃないか?とか、ほめたくない、という自分自身の心の狭さとか、いろいろ障害があるのですが、それをいかに乗り越えるかです。ほめる技術をマスターすると、人生が変わるんじゃないですかね?


ほめる生き方

ちなみに著者は、ほめる達人「ほめ達!」を養成しています。「ほめ検」もあるんですよ、笑
参考:「ほめ達!」公式サイト - 一般社団法人日本ほめる達人協会

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